暦 その5

〜ヌマ暦〜


紀元前713年
超アバウト暦であったロムルス暦」の改暦が、
ローマ国王ヌマ・ポンピウスにより行われます。
コレをヌマ暦と言います




ロムルス暦との違いは
今まで日付の無かった冬の約60日間にも、日付が割り当てられた部分にあります





付け加えられたのは下記の二つの月。


・11の月 『Jānuārius(ヤーヌアーリウス)』  第十一の月 (29日)
・12の月 『Februārius(フェブルアーリウス)』 第十二の月 (28日)



ちなみに、
11の月、ヤーヌアーリウスは『門戸の神』
12の月、フェブルアーリウスは『斎戒の月』
と言う意味です。




この時偶数の嫌いなヌマ王*1
日数が30日あった月の、全ての日数を29日に変更
一年の長さは355日とした。
(月の満ち欠けを12回繰り返しすと1年としたため。)




2年に一度閏年を設定し
12の月『Februārius(フェブルアーリウス)』を23日に減らし、
翌日を『Mercedinus(メルケディヌス)』と呼ばれる閏月を
27日ないし28日間挿入した。






詳細は下記のとおりまとめた。



・1の月 『Martius(マルティウス)』    軍神(マルス)の月(31日)    
・2の月 『Aprīlis(アプリーリス』     開花の月(29日)         
・3の月 『Māius(マイユス)』       成長の女神(マイユス)月(31日) 
・4の月 『Jūnius (ユーニウス)』     繁茂の女神(ユーニウス)月 (29日)
・5の月 『Quīntīlis(クィーンティーリス』 第五の月(31日)
・6の月 『Sextīlis(セクスティーリス)』 第六の月(29日)         
・7の月 『September(セプテンベル)』   第七の月(29日)         
・8の月 『Octōber(オクトーベル』     第八の月(31日)         
・9の月 『November(ノウェンベル)』   第九の月(29日)         
・10の月 『December(デケンベル』     第十の月(29日)        
・11の月 『Jānuārius(ヤーヌアーリウス)』  第十一の月(29日) 
・12の月 『Februārius(フェブルアーリウス)』 第十二の月(28日)


の12ヶ月で運用され。
2年に一度、12の月の後に閏月があり。
『Mercedinus(メルケディヌス)』と呼ばれ
27日ないし28日間あった。




コレがヌマ暦の概要である

*1:ヌマ王に限らず、ローマ人にとっては奇数が縁起の良い数であった