そうだなと思った

おー、そうだなぁ




と思った事があった。




今週末はウチのばーちゃんは外泊で、病院から帰ってきてて色々と言ってくるんです。
その中の1つ気になったことがあって。
今日はそれの話。



「入院していると、頼めば看護師が何でもしてくれるけど、
 自分でできる事は極力自分でしないと。
 仕事で(頼まれると)やらないとはいえ、(看護師も)大変なんだから。
 何でもしてらわないと損 という考え方ではダメだ」
と言うんです。




身内の発言を取り上げて、褒めるのはアレですが
思わずうなずいてしまったんですよ。




確かに、給料を貰って仕事をしている身。
頼まれて「嫌だ」とは言えませんね。


お願いする方もお金を支払った分、
サービスを受けるのが当たり前で、物事を頼む。





払った分、仕事をしてもらう。
言うまでもなく、当然の図式です。
何の問題も無いと思います。



しかし、ここには陥りやすい罠があるように思うんです。



「金を出したのだから、して貰って当然」という考え方が定着したが故に、
「仕事をする側の気持ち」を考えない様になっていませんか?
病院の場において言い換えるなら
「看護師」は給料を貰って働いているのだから
「入院患者」である私の言うことを聞いて貰って当然。
だって、私はお金を払ったんだから。
というところでしょうか。






ビジネスの場において、
「感情」を持ち出すのはナンセンスだと考える人も居るでしょうが
私はそう思いません。
仕事をしているが人間である限り、感情を切り離して考える事はできません。
仕事をする側だって、嫌なことや、やりたくないものがあります。




そんな相手の気持ちを考える事無く、
ただ機械的に「当然してもらう」と思うようになるのが、
陥りやすい罠ではと考えたのです。
今回の病院のケースで言えば
「看護師」は「患者」の為に(仕事を)してもらう。
お金払った分、何だってやってもらう。
「看護師」も賃金をもらって「仕事」しているのだから
「患者」ために「仕事」をするのは当たり前だと考えているだろう。
と、患者側が思いこむようになった状況。
それが罠です。





「支払い分の仕事」は履行しなければなりません。
仕事の場ににおいては、
嫌であろうが、やりたく無かろうが、
やるべき事はきちんとしなければなりません。
そこに個人的感情を持ち込むべきではない。
とはいえ、仕事をしている側だって機械じゃ無いのだから、
物事を感じて起きる心の動きを消し去るのは不可能なんです。
だから、仕事を依頼する側も「金を払っているから、してもらって当たり前」
機械的に考えては駄目だと思うんですよ。
だって、それじゃ何だか冷たいでしょう?
ビジネスの場でも、結局は人間対人間。
自分の事ばかり言ってないで、もっと相手の気持ちも考えてあげないと…‥・




「(金を払ってるから)して貰って当然」と思う消費者に
「(金を貰っているから)仕事だから仕方ない」と思う提供者。
お金を基準にして、情動を廃した機械的なやり取りを続ければ、
いつか相手の気持ちも考えない冷たい人ばかりになっちゃうのかなぁ
そうなると、仕事はやりにくく (少なくともやりたいと思えない状況に) なるのではないでしょうかね。