流れに棹さす


御前ら。この慣用句の意味を勘違いしていないか?


すなわち、
  『「流れにさおさす」のだから、流れを断ち切るって感じ。
   だから「こうである という傾向に逆らい、流れを断ち切る」んじゃないか

と。





なんか「流れにさおさす」のの字を間違えていませんか?





さお は  つりに使う竿ではなくである。




では「棹」とは何か?
棹とは舟を操るための長い棒である。
アレを水底に突き立てて船を前進させるためのアイテム。
時代劇や、どこぞの観光地で見受けられるアレである。





だから『流れに棹さす』の正しい意味は



『傾向に乗り事柄の勢いを増す行為をすること』である。
イメージできるだろう?




別に川の流れに、釣りの道具たる「竿」を投下しているのではなく
船を流れに乗らすために「棹」をつきたてているのである。







そう、そこの貴方。
意味を取り違えて覚えていませんか?