情けは人のためならず


 一度は耳にしたであろう慣用句。「情けは人のためならず」
皆様は意味を取り違えて覚えておいでではないか?


ありがちなパターンとして
「(他人に)情けをかけるのは、その人の為にならない」と覚えているパターン。
コレでは全くの逆
正解は
「他人に情けをかけると、(その情けをかけたことにより)自分の元に返ってくる」
という意味。
つまり、
他人に施した情けが、(知らぬ間に世間を巡りまわって)いつの間にか自分の為にも為っていましたよ
ちゅーこと。



最近、間違えて覚えている人が多いらしい。
文章的にも「ならず」と、一見すると否定形で終わっているように見えるため
そのように思ってしまうのかもしれない。
しかし、この機会に覚えてもらいたい。
この文章には続きがあるのだ。
すなわち『情けは人のためならず、己がためである。』と言うことだ。
『己(おの)がためである』と言われても、文語なので分かり難いが
大意は「己(おのれ)のためである」なのだ。



きっちりと品詞分解して説明できれば良いんですが
そんなに頭が良くないのでやめておきます。
とにかく、意味が180度変わってくるので
正確に覚えておいた方が良いかも…