Hellow world!!

 今日の帰路、いつもの駅、普段の改札。
ちらりと見えるいやらしさに、目を白黒させる笑撃*1が俺に押し寄せる。


『エライ物モンが見えますよ!!』







これは、カモフラージュにして偽装。
見せかけにして仮装。
擬態でしかなく自己満足。
ごまかしであり、小細工。
作り上げた人工物。



場所は、見知らぬ親父さんの頭部にして生え際。



そして、この自然さを装う生産品を、人々はカツラという。






そんな御カツラ様を支えるのが、黒い網状の物体。



ネットです。




縁の下の力持ちも、時々目立ちたくもなるのだろうか。
雑踏の中にありつつも、思わず吹き出しそうになる そのチラリズム
普段は隠される運命にある彼だからこそ、外を見たくなったんだね。




……そう、髪に潜む彼が、その一部分をあらわにしているのである。




そして、親父さんの真しやかに振る舞う努力も、
チラチラ見えるカツラのネットにより崩壊してしまう。







    こんにちは、世界。
    私は此処にいます。

*1:笑撃(どくりん語):笑う+衝撃から成り立つ。爆笑を招く程の、激しい心の動きの意