人類は衰退しました 5


人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

(ノベル)



人類は衰退しました
今や霊長類のトップに君臨するのは小さなヒト“妖精さん”だったりします。
人類が主役の座を降りて数世紀。
人口が激減し、今では子供も貴重な労働力なのです。
かつて“学校”と呼ばれた教育機関に相等する《学舎(がくしゃ)》も
私の卒業とともに廃校となりました。




人間と妖精さんの様子を描く、未来ファンタジー
互いがいがみ合い、ドンパチ抗争を繰り返して戦闘力がインフレするのでもなく、
異種間のラブストーリーが成立するわけでもありません。
妖精さんの文化は高度で、私たちのそれとは大きく乖離しているために、理解の範疇をこえています。
おまけに、神出鬼没という特性もあいまって生態もよく分かっていない妖精さん
そんな彼等との「調停官」である主人公との
ほのぼのストーリーも5巻までたどり着きました。




今回は、人類最後の教育機関《学舎》に在籍していた時の回想録が前半にきます。
学生の数は少なくとも子供が集まる「社会」ってのは、固有の雰囲気があるなと思い出さされました。
読んでいたら「あー」と納得すること多数でしたよ。
4巻までの様子と違い、重さがズンとくる話しだわ。
よくこんな濃い内容になるよな…





ま、ようするに子供にとっては、一週間でも遠い未来なんですよ。