沈む太陽

立秋を遠の前に経て、陽気とどまる処暑
日中の日差しもいよいよ和らぎ、
日が暮れる様子は、夏にない秋独特の様相を呈する。


白い壁は紅く染まり、廊下に伸びる影は暑かった頃より幾分か長い。
頭を上げる。
窓の向こうには、西の山に沈む大きな太陽。
山際にまとわり付くように在る雲のため全貌は拝めないが、
その隙間から、紅い光が漏れるように拡散し、雲の縁が金色に輝いて見える。
太陽と山と雲が味付けし、秋の景色を織りなす。




私の田舎も山に囲まれたところで
山に隠れる太陽を何度も見てきた。
今日職場から見たのも、山の景色。



一度でいいから、西の海に沈む秋の太陽を拝みたいもんだ。
きっと、綺麗なんだろうなぁ。