青空文庫
「青空文庫」認知度、依然1割台 yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090817-00000027-inet-inet
著作権切れの作品を、雄志が文字に起こし公開されている青空文庫。
夏目漱石や太宰治など著名な人物の作品も数多く公開されている。
私も青空文庫にはお世話になっている。
人間失格や坊っちゃんなど有名どころは此処でよませてもらったしな。
他にも、文章を引用したいとき等重宝させてもらっている。
芥川竜之介、国木田独歩はもちろん
紀貫之、勝海舟、福沢諭吉などの歴史の教科書に出てくる人物の書籍も電子化してある。
文字を読むなら紙媒体が最高なのだが
どんなのかチラッと読みたいときや
文章の引用等調べるのには最高である。
そうそう、ちょっと話しはそれるけど、
文学作品って、どれも冒頭に味があると思う。
書き始めって有名なのが多いでしょう?
それに読むと「グッ」引き込まれるようなものや
綺麗だなって感じることが多々ある。
メロスは激怒した。 『走れメロス』太宰治
これなんかグッと引き込まれる系だなぁ。
何しろ南瓜(かぼちや)が人を殺す世の中なんだから、驚くよ。どう見たつて、あいつがそんな大(だい)それた真似をしようなんぞとは思はれないぢやないか。 『南瓜』芥川龍之介
グッとくるというか奇抜な出だしだよね(笑)
言わずとも分かるだろう有名どころを
恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。 『人間失格』太宰治
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。 『雪国』川端康成
外国の作品だって
「今日ママンが死んだ。」 『異邦人』カミュ
「ある朝、グレゴール・ザムザがなにか気懸かりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の強大な毒虫に変わっているのを発見した」 『変身』
ちょっと怪しいところだと
小石川の切支丹坂(キリシタン)から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとしてかれは考えた。「これで自分と彼女との関係は一段落を告げた。……」 『蒲団』田山花袋
夏目漱石の文体が案外好きでして、冒頭なんかも結構印象に残ってるのが多い
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。 『我が輩は猫である』
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事はある。 『坊っちゃん』
路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。 『草枕』
なんてね。
いい作品は、出だしがすごいと思うんだが、どうですかね?
物語ってあらすじ知ってても、「実際に読んだか?」と自問してみると
意外に少ないものでね。
たとえば、走れメロスなんて、みんな知ってるタイトルだろうけど
はじめから最後まで読んだ人は少ないでしょうね。
アレの最後は傑作なんだがな。
ま、小難しい文学に限らず
童話だって、今の年になって読んでみると新たな発見があっておもしろい。
そういえば、この前「ごんぎつね」を読んでみたが
アレを読むと、毎回必ず目から汗をかくのでよろしくない。
よろしくないが読んでしまう(笑)
ごちゃごちゃ書いたが
是非いろんな作品に触れ合っていただきたいばかりなんですよ。
だからそのきっかけに。どーぞ