今昔夢想


記憶は定かでは無いのだけど小学校の低学年の時だったかな。
転校してきた子が居てね。
何度か同じクラスになった事があった。
ごく普通の子で、ごく普通に話をするくらいのモノで
とりわけ仲が良かったわけではない。


ひとつとても印象に残ってる出来事がある。
丁度その子が隣の席だった時に
授業参観で「親と一緒に裁縫をする」みたいなのがあってね。
もちろん授業参観の日はその子のお母様が私の横に座ったんです。(ちなみにウチの親は来てない)


ボタンを布に縫いつける実習で
針とボタンを持って、慣れない手つきでちくちくと布と格闘してたんです。
そーしたら
「ボタンに糸ぐるぐる巻きすぎやで」
とのお母様にツッコミに
「ちょっとお母さん、余計なこと言わんとて!」
と騒いでたのが妙に印象に残っている。



そんな普通の友達でしたが
小学校卒業して、中学も同じ学校で
驚いたことに、高校も同じ学校と
なんだかんだで7〜8年も同じトコに通ってた。
高校出てから私は就職したが
その子は近所の本屋でバイトをしてた。
私は本屋に通うの趣味みたいなモノだから
時々は顔を合わせて、レジ越しに二言三言言葉を交わしてました。
ま、彼女は大学卒業してからバイトは止めてしまったみたいで
最近は全然顔も合わせてなかったんですがね。








ビックリしました。
私、どうやらその子に告白されたみたいなんです。
べつに自分の罪を告げて、罪の赦しを求められた…なんてキリスト教的なものじゃなくて、
心の中に秘めていた事を打ち明ける方のやつで
ま、そんな事解説するまでも無いんだけど…


それから、返事をするでもなく
曖昧に、のらりくらりとその子にあわないようにしてるんです。
や、けして嫌いじゃない。
というよりむしろ好きな部類。
でも、私には歳は離れてるけど別に好きな人がいるし。
その子になんて言うのが最善なんだろう…‥・









と、悩む夢を見ました。



なんか欲求不満とか溜まってるんか俺。




あー、それにしても久しぶりにあの子思い出したわ。
もう本屋で会えなけど、元気にしてるんかなぁ。