月日は百代の過客にして

行かふ年も又旅人なり



こんばんはどくりんごです。
上のくだりは、かの有名な奥の細道の冒頭。
地震以来12年目を目前にして、思い浮かぶ。


あの頃、私は11。
小学4年生の時分だったので、
何が何だか解ったような分からないような気持ちだった。
とにかく大変だった印象は持っている。
が、それほど深刻なものでなく
「そう言えば、(被災地に届けるために)学校におにぎりを持っていたなぁ」
なんていう、何とも深刻さに欠けた思い出がよみがえるばかりである。



さて、あれから相当の月日が流れた。
たったの12年と言う人もいれば
12年も過ぎたのかと言う人もいるだろう。
私にすれば、この年月は大変内容の濃いものだった。
小中高と卒業し、就職し、成人を迎え、大学にまで通い始めたのだから。



もうだいぶ忘れてしまったけど。
月日は百代の過客なのだ。
また何時、同じような出来事がやってくるかもしれない。
行政或いは、神戸周辺地区に住む人は、
この長い月日の間に、
はたして本当に震災を教訓に出来ているのだろうか。


去っては来る年の旅人達に、恥ず事の無い12年間であったか自問するばかりである。



駄文失礼