嗚呼、閑古鳥

 少ない。
本当に人がいない。
朝の道路、行き交う車
駅の構内、電車を待つ人
職場の窓口、電話をかけてくる人
帰路につく電車の中でさえ、人が少ない。
明らかに普段と比べて人数が減っている。



「1年、365日。毎日がこの様子であれば、なんと楽なのだろう」



と、思わず夢想してしまう。



朝の電車は混雑とは無縁。
何せ、ホームに人がいないから当然と言っちゃ当然。
仕事時間は電話も殆ど無く、客もまばら。
こんな調子だから、自分の用事をスイスイと終わらせて
とっとと退社。
勿論帰りも空いているから余裕で座り、気がついたら下車駅。
家に着いたら、飯食って好きな事をして
風呂入って寝る。




ぅうぅ〜ん。なんて素晴らしいんだ。
あこがれる。




こんなお盆ライフも、終わりの方が近い。




ああ無常。