逢坂の関(あふさかのせき)
彼の清少納言は、かくの如き歌を詠みます。
夜をこめて
鳥のそら音は
はかるとも
よに逢坂の
関はゆるさじ
と。
清少納言と藤原行成とのやりとりで生まれたこの歌は
当時の、東国との境たる逢坂の関所*1の強固さを題材に歌われたものである。
そして現在。
わたくし、どくりんごが向かう大阪にも
『逢坂の関』と同等の地がある。
ごく普通の商店街に居をかまえる店。
しかし、私にとっては
その門戸を見えない何かで遮られている様にしか思えぬ
特殊な雰囲気を醸し出しているように感じられるのである。
此処では色々な者達に出会える。
同人誌・コスプレ衣装・セル画・etcetc……
これらを購入する時、
何かのコスチュームを着た店員が精算をしてくれる。
そんな素敵なお店に、
私は1歩踏み出したのである。
これは私にとっては小さな一歩だが、
客観的に見ても、やはり小さな一歩でしかないが……
さて、この店。
入った瞬間
何かくさいんですが、
それは、もうどうでも良いんです。
コスプレヒューマンが闊歩しようとも
全く違和感が無い店ですから(笑)
しかし、平常たる違和感を
超弩級の存在感をもって打ち砕く存在が我が目の前に現れ
こう口を開いたのである。
『私やぐちまりなの』
ピンクのタイツに、紫のワンピース(もちろん膝上15㎝(推定)だ!)にはセーラーの襟が付いている。
手には、先端に「☆」がついた30㎝くらいのピンクの棒を標準装備。
頭には、パーマのかかった金髪のカツラをそなえている。
ツッコミどころは枚挙にいとまがないんだ。
その細い脚とは対照的な広くイカツイ肩幅。
その小さな顔と、タメ張れるくらいの大きな足。
微妙に内股だとか、仕草がキャピキャピしてるとか
そんな事はどうでも良いんですよ。
とにかくアンタ、今すぐ
ファンデーションの下の髭を剃れ
いや、だってなんか
あごの辺りが青くなってるのが解っちゃうのは
ちょっと…ね……
こうして、私は『現代の逢坂の関』で、
門番に出逢ったのであった。
つづく( (メ▼Д▼)続かねーよ!! )
*1:現在の『大阪』と言う地名は『逢坂の関』がルーツになっていると言われている