ポケベル

 『ポケットベル』ってご存じだろうか?
十年くらい前に、一世を風靡したのだが
今の中学生だと知らない人の方が多いのではないだろうか。
まぁ私自身も一年ぐらい前に『ポケベル新規受付終了』と聞いて
「まだそんなモンがあったんや」
くらいの認識しか無かったわけですが(笑)


さてこのポケベル。
本体に1行ほどの液晶ディスプレーがついてる。
簡単なメッセージならやり取りは可能というわけね。
いわば、今の携帯メールの前身と考えてもらって結構。
でもね、このメッセージが今の携帯みたいな感じとは違ってるわけよ。


メッセージを送りたいときはポケベルを使うのではなく、
普通の電話*1がないと駄目なのよ。
「普通の電話に日本語入力機能ないやろ!」と思われるのは当然。
だって在りませんから(笑)
公衆電話のボタンに、携帯みたいな゛あ″やら゛か″つー表示も無いしね。

だけど、工夫大好き日本人は電話を改造する事なく文字を打ち込む方法を開発した。



その方式とは:
一つの文字を入力するのに必ず二回キーを押します。
イメージはパソコンのローマ字入力ですかねー。
一回目のキーは子音担当。二回のキーは母音担当です。

一回目のキーには、50音の『あ』の段*2を順に、数字ボタンに割振る。
で、二回目の母音は固定で、あ=1 い=2 う=3 え=4 お=5 です。


『こ』を打入れたいなら 2 5 と打つ。
『こおり』なら 2 5 1 5  9 2 って打つ。



こいつを名付けて『ポケベル入力』『ベル打』やら、一文字につき2回キーを触るところから『2(ツー)タッチ』なんて呼ばれてる。


実は今の携帯にもこの方法を受け付いでいるものが多数ある。
もちろん、私もコレを愛用している。
この日本語の打ち方はテンポ良く打てるので気にいってるんですよー。
『お』のためにキーを5回も押す生活には戻れませんですよ(笑)




この機能が無い携帯には機種変できないなぁw

*1:家電やら公衆電話ね

*2:あ・か・さ・た・な… つー奴ですね