2010-11-09 浅はかな人 雑記 寺院の号、さらぬ万の物にも、名を付くる事、昔の人は、少しも求めず、ただ、ありのままに、やすく付けけるなり。 この比は、深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし。 人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。 何事も、珍らしき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。徒然草 第百十六段