過ぎた日に別れを告げ


さて、私はそろそろ気がつかなくてはいけない。
分かっていながら、まるで理解しようとしていないその事を。
毎日確認していながらも、全体を考慮せず、日々過ごしたという事を。
私だけではない。あなたもそうじゃないのか。



日が暮れて寝て、夜が明け活動を再開すると大抵の人間は、それをするのではないか。
それをして、理解するはずだ。
「今日は何月何日(何曜日)か」




ひと月が経過し、新しいひと月を向かえると、
何故ことさらに声を上げて言うのか。
1年のうち半分は「もう○ヶ月過ぎてしまいました」だ。
残りの半分は「1年も残り○ヶ月しかない」だ。


毎日確認して何月何日か分かっているくせに
人はひと月が終わるとこういう。
「もう○○○過ぎてしまいました。」「もう○○○しか残っていない。」



私も節目に過ぎた日を数え、勘定してそう言ってしまう。
ただ気がつかなければいけない。
1日、たった1日かもしれないが、
時間は着実に過ぎている。
1月が過ぎて「1年が早く終わった」ワケじゃない。
1日、1日。1年残りの日々を減らしている。


もっと枠を広げて思えば
一生の時間も着実に過ぎている。




〜♪
無意識という 嘘のない理由
心の中では 分かっています


悲しきメロディー 伊藤サチコ