コンビニ


手短に進めよう


職場のすぐ近くにコンビニがある。
コンビニエンスだけに便利なので、毎日のように通っている。
最近は、ポイントカードまで作ってしまった。


さて、そんなコンビニの店員の話。



普段のようにお菓子+飲み物を買ってレジへ。
ヘビーすぎるアイメイクで、下を向いている時の瞼のラインがごっつい太い彼女が
いつものアニメ声で向かえてくれた。
わずか200円ばかりの買い物だったが
あいにく大きな札しかなく、
申し訳ないと 断り手渡す。


受け取り、レジのボタンをパンチする彼女。
お金を蓄えたレジの引出がスライドして出てくる。
通常であれば、そこから千円札を9枚取り出し、
私に見えるように「いち、に、さん」と数える。
筈だったのだが、ビリッツと紙が破れる音にのせて、
「あ、ああーー」という叫声でが耳に届く。


ご明察。
数えようとめくった筈の千円札を、
勢い余って3分の1ほど見事にちぎってしまったのだ。



「わわ、あー、どうしよう。どうしよう…」


混乱のせいか、彼女の口から思った事がそのまま漏れているようだ。
とりあえず、手は別の千円を取り出して渡してくれたが
その後も「どうしよう、どうしよう」という声がとぎれる事はなかった。


リアルで札を破った人初めて見ちゃった。