困ってる人

福祉(ふくし)という言葉の意味を調べてみた。
幸福。特に、社会の構成員に等しくもたらされるべき幸福。
大辞林に載っていた。


そういった意味での福祉の心なんざ、私はコレッぽっちも持ち合わせていない。
良いことか悪いことかは別にしてね。
すべてに等しく幸福がもたらされる事などあり得ないからである。
聞こえ方は悪いかもしれないが、見ず知らずの人間にまで幸福をもたらせる程、自分に余力はない。
自分の事も満足にできないくせに、会ったことも見たことの無い人の幸せまで願えない。
願えたとしても、かなえる力は私には無い。
己の事ができずして、何が福祉か。
だから(直接関係ないとはいえ)今の職場は全く私に向いてない。



すべてに等しく幸福をもたらす事はできないが
せめて、自分の見える範囲の人には親切に接したい。
落ち込んでいたら手を差し伸べたいし
困っていたら力になりたい。
分からない事があるなら、一緒に考えたい。
自分のできることは少ないけど、可能な範囲で手伝いたいと思う。



手助けしたことが仇になるかもしれないし
ありがた迷惑になることもある。
一人でゆっくり考えたいと言われるかもしれないけど
知ってる人が苦しんでいるのを知って、放って置くのは忍びない。
「私は何をなすべきか」と問うた人が昔にいたが
私も、そういう気持ちを持っていたいと思う。



たいそう立派な事を書いたが、
常に実践できているかは別のお話(笑)