布団


布団はいつだって魅力的だ。
潜ってすぐは冷たいけど、直に暖かくなる。
そして、次に気がつけば周囲が明るくなっているつーワケだ。
夜が明けたからといって布団の魅力が薄れる事はない。
むしろ私の心を掴んで離さない。
これが平日であれば「もう5分…zzz」と別れを惜しみ
時計を睨みながらタイムリミットに挑む。
最後はその温かさに名残を惜しみつつも立ち上がり
慌ただしい朝の時間に身を投じるわけだが
週末ともなれば、布団の誘惑から逃れる事など到底不可能。
目が覚めても無理に起き上がらず、床についていればいい。
結婚してない身の上では誰も睡眠を邪魔する人間なんてない。
二度寝三度寝バッチこーい。
ごろごろしながら本や漫画を見ても良いな。
自分の部屋にテレビがあればつけたいけど、無いからラジオで我慢して超怠惰モード。
ちょっと疲れてきても大丈夫。
上むいて天井見てりゃ、夢の国にご到着。
怠け者とでも三年寝太郎とでも何とでも言ってくれ。
至福。これに勝る幸せは何処探しても見つかんねぇ。
人間一日6時間寝るとしたら、人生の1/4もの時間を寝床で布団と一緒に過ごすわけだが
幾ら一緒に居ても飽き足らん。
嗚呼、神様仏様ご先祖様、布団をこの世に授けてくださってありがとう。
感謝感激雨アラレ!
布団最高!! Yes、Yes!!!



などと馬鹿な事を考えているウチに
時計の針は午後の1時過ぎを指していた。
ホント、ダメ人間すね…‥・俺…‥・…