宇宙人


数百億光年と言われる広い宇宙において、
地球が、唯一生命の存在する星だとは思わない。
高い知性を有する地球外生命を「宇宙人」と定義するならば
宇宙人は絶対に存在すると私は思う。
とは言うものの、人が宇宙人と遭遇したと明らかに認識できる日が来るのだろうか。
そして、宇宙人を発見したとき彼らと、意志疎通ができるのだろうか。



水が液体で存在し、1気圧1Gという環境に適して進化した地球の生物は、
遺伝情報を担うDNAと言われる物質の塩基配列を元にして
主としてタンパク質と水分から構成される。
地球上の生き物ほぼ全てにおいて、この原則が成り立つ。
この1つの原則を根底にして、生命は多様な進化を遂げた。
魚類、両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類‥
これまでに発見され正式な名称がある種で150〜180万種。
現在も次々と新種が発見されており、
未知の生物を含めるとその数は300万とも500万とも言われる。
これほどまでに多種にわたる地球上の生き物で
人の意志を伝えられる(伝えられたと自分が感じる事のできる)動物はどれくらい居るのだろうか。
古くから付き合いのあるイヌ。
愛玩動物であるネコ。
サーカスなどで、調教されたゾウやライオンたち。
“森のヒト”と呼ばれる霊長類のオラウータン
他にもあるにはあるだろうが
100万種超える生き物の中で、僅かなものだという事実は変わらない。
さらに付け加えるなら
ヒトの「意志」を「どこまで正確に伝えられた」のかを知るすべはごく僅かである。




身近な動物ですらこのような有様だというのに
地球外にある生命とコンタクトができるのだろうか。
そもそも彼ら「宇宙人」が私達に認識できる形態・形状であるかすら不明確だ。
もしかしたら体は無機物で構成されているのかもしれない
もしかしたらとてつもなくデカイのかもしれない
もしかしたら「体」という概念を持たないのかもしれない。



考え始めるとキリがないが
はっきり結論を出せることがある。
「あまりに自分と違いすぎる」場合は、側に居ようが目の前にいようが認識することはできない。




たとえば、ミドリムシという単細胞生物
水中にいる彼らの大きさは0.1mm以下。
普通に生活していて、水中にミドリムシの姿を発見する事は非常に難しい。
この程度の大きさではゴミなのか生き物なのか一見するだけでは分からない。
水を採取して、顕微鏡を使うなどしないと確認は困難なのである。




おおきくかけ離れた存在を理解する事は不可能に近い。
ある程度共通する何かを持たなければ
認識する事すら危うい。


と言うことで、まとめると
1:ちっぽけな地球上でも認識の困難な生き物が多くいる。
  広大な宇宙にあって、地球以外に生命が存在しないと考える方が難しい。
2:あまりにかけ離れた存在は、認識することが難しく
  意思疎通ともなると、なおのこと困難である。



以上の2点を前提にするならば
人間と「宇宙人」がきわめて近距離の同一空間に在る場合、
4つの結論に至るのではないだろうか。



1:ヒトと全くかけ離れた存在のため、お互いにその存在を認識できない
→ 客観的には「遭遇」しているが、両者とも相手が居る事に気付かないため、「遭遇」したと両者

思わない。


2:ヒトと近似した存在のため、互いの存在を認識できる。
→ 「宇宙人」との遭遇。ただし、コミュニケーションを取れるかは不明。


3:ヒトが何らかの方法で「宇宙人を観察できた。
→ ただし、「宇宙人」側からヒト」の存在を認識することができない


4:ヒトは何らかの方法で「宇宙人から観察できる
→ ただし「ヒト」側から宇宙人の存在を認識することができない









こんな事を「フクロウ飼育基礎知識変」の「しつけについて」の項目にある
「フクロウは訓練された犬のように言うことを聞いてくれるわけではありません。トイレのしつけなどは不可能だと考えて下さい。フクロウの行動を制限できるのは人間の都合ではなく、餌と外敵(危険)だけだといってもいいでしょう。」
というのを読んで思ったんだ。



推敲もしていない、読みづらい構成ですいません…‥・
最後まで見てくれたヒト、ありがとうm(_ _)m