人間失格


人間失格 (新潮文庫)

人間失格 (新潮文庫)




http://d.hatena.ne.jp/dokurinngo/20080104
で紹介した「文学少女と死にたがりのピエロ」で太宰を絶賛していたので
有名な「人間失格」を読みました。




恥の多い生涯を送ってきました。



で有名なアレです。
タイトルに恥じぬ、主人公の廃人ッぷりに驚きました。
しかし、これはまた違った驚きを私に与えましたね。



なんと言うんでしょうか
絶望先生が「心の隙間に入り込む」ってよく言うってますが(笑)
そんな感じ。


世間、他人、自分、
「深く考えたことはないかもしれないけど
 言われてみれば、果たしてどうだったか…」
誰もが抱きそうで抱かない疑問を、
主人公はひたすら自問自答しているです。
そして、それを読者にも考えさせる。
そんな本なのかもしれませんね。


人間失格とありますが
この主人公は、私なんかよりよっぽど真剣に生きているんじゃないかな