楽譜を見て思う


これって明らかに実際の演奏と違う。


確かに、演奏するための音程を記したものであって
楽譜が無ければ、それぞれの曲を後々に残すことは不可能。
後生に伝えてゆくために、楽譜は筆数。


しかし、楽譜にある音階通りに楽器を鳴らしても
作曲者が考えた通りの演奏になるかと問うと、否。
明らかに十人十色の「曲」が出来上がる。



楽譜には音階を表す音譜が記される。
それに付随して強弱を示す記号*1がある。
テンポに関する記号*2もある。
ニュアンスに関する記号*3までもある。


一音発するのですら個々で異なると言うのに、
様々に書かれるニュアンスの「記号」が、
個々の感性で解釈され、奏でられる。


クラッシックを演奏する際
全く同じ曲を披露するのに
楽団により、その表現は様々である。



今、コレに悩まされている私。
嗚呼、難しや…

*1:「クレッシェンド(だんだん強く)」なんてのがその代表。

*2:例:「rit(だんだん遅く)」

*3:例:「モルト(非常に)」や「ドルチェ(甘美に)」