身の横に在る光景

目が覚める。
駅についたようだ。
現在位置を確認する。
まずは眼前。右左。
そこで目的対象物―すなわち、どの駅かを限定する要素―以外のモノに目が止まる。


それは、人間にして女。
年の頃は20代の若者。
茶髪にはパーマあてて、クルクルの今時カット。耳飾りが、化粧が、そのしぐさが、ケバケバしく彼女を演出し、その人となりを表わすかの如く。

そんなおねいさんは、睡眠の門に片足を突っ込んでいるようでした。
このおねいさん、突っ込んだ足が片足ダケで、もう片足をうつつの世界に置いてけ堀してるのです。
徐々に眠りは深まり、片足は夢の世界。もう片足は現の世界にあるまんま。



はたして、それは現実のモノとなり。両の脚は、パックリ開いているのですよ。


なんて言うのかな。
眠ってて意思ないから仕方ないんだけど、不可抗力だから本人の責任では無いのだけれど。



わたしが一言コメントするとしたら…






『おねいさん。素敵なミニスカートはいてますね。』






☆*:・°★:*:・°セキララ∵・∴・★