ワァーオゥ!

 私、毎日仕事行ってます。
着ている服の大抵は、いわゆるスーツと呼ばれるもので、日本で「背広」*1とも呼ばれていました。現在ココでは冬という季節にあたるので、通勤時はコートも着ています。
 12時から13時の間はランチブレイク。
昼食を摂ったあとはほぼ自由な時間となってます。
私はいつもお弁当をもっていき、二人の「イニシャルi」と共に食事をします。しかし、今日は珍しく両氏ともに不在でした。仕方なく今日は一人で自分のお弁当、を食べました。
その後、普段なら「恒例の散歩タイム」と称し、自動販売機の前付近で会話を楽しんでいるのですが、今日はそれが出来そうにありませんでした。
午後の仕事に取り組むためには休憩は欠かせません。その休憩は買い物にあてられる事となりました。
ひとしきり市場を散策し、オフィスの前まで帰って来たとき、同期の人に会いました。
彼女はポケットに手を突っ込んで歩くスーツ姿の私に驚いた顔で話しかけてきました。
「お、今日はキマッてますね」
芸能人に例えると山口もえによく似ていると言われてる彼女が「キマッてる」と、少し死語ともとれるような物言いで、私を評価します。
私はそれを聞いて考えました。
スーツ姿がキマッてるというのは、言い換えるとアナタにはスーツが似合うと言われたのです。美人に評価されるのは不思議と良い気分がします。ですが、彼女が私に好意を持っていると思うには至りません。なぜなら彼女は3月に籍を入れる予定だと話していたからです。その話を聞いていなければ、更に良いものになったのは間違いないでしょう。
 ここで私は別の思考で答えを導き出すことに結論づけました。
スーツが似合うと言うことはすなわち、それが相応しい風体に見えると言うことです。
20歳の私としては、何とも言葉にし難い気持ちになりました。
一般的に見て20歳と言えば大学生です。
学生は普段からスーツを着ている訳ではありません。したがって、着こなす程になることはまず有りません。
簡潔に「20歳に見えない」と導き出されました。


今日の私は複雑な気分です。

*1:高齢になるほどこう呼ぶ人が増える